ワイン会に参加すると、皆ある程度ルールに則った言葉でワインを表現します。今回はその中でも、使うと「お、ワイン知ってるね!」と思われるような格好よさげなワイン用語を少しピックアップしてみました。
【更新情報】
2018年5月14日公開。
2019年7月04日更新。

 

 

ワインって自由に表現しちゃいけないの?

まーくん
ちょっといい感じのワイン会に呼ばれたんですが、どうコメントしていいかわかりません;;
ワインヌ先生
どのあたりがわかんない?
まーくん
だって、なんかあれって使用していい言葉と駄目な言葉があるんですよね?
ワインヌ先生
使用していい」じゃなくて、共通語として認識しやすいから「使用したほうがいい」ものはある
まーくん
ふむふむ、じゃあそれを教えてください!
※ただし、ソムリエ試験、ワインエキスパート試験になると話は別です。白ワインに使用しないニュアンス、赤ワインに使用しないニュアンスを答えてしまうと減点対象に。

コメントの順序

ワインヌ先生
ワインって、いうても酒なんだから楽しく飲もうぜ……と思うけど、コメントには順序ってもんがある
まーくん
ふむふむ
ワインヌ先生
外観→香り→口に含んだ一発目の味わい→喉の奥から香りたつ香り→時間が経った際の風味と味わい→後味、というふうにコメントしていく
まーくん
外観……「赤いです」とか……?
ワインヌ先生
赤ワインだったら赤いのはわかるので、どう赤いのかコメントする。例えば煉瓦色なのかマホガニーなのかルビーなのかパープルなのか、みたいな感じで
まーくん
なるほど!
ワインヌ先生
で、このコメントを述べる際に使用するとカッコイイ用語を教えていく
まーくん
わーい!

アタック

ワインヌ先生
これは口に含んだ「一発目の味わい」のこと。当たり前だが、例えカップに吐き出したとしても飲み進めていくと味わいが変わっていくので一口目が一番大事
まーくん
口がニュートラルの状態だから敏感なんでしょうか?
ワインヌ先生
そうだし、感覚も鋭くなってるからピンと来るのはこの“アタック”。とくにどこのワインか細かく当てたい場合は、重要になる
コメント例:「アタックはほどよい酸味と甘味を感じ~」

ボディ

ワインヌ先生
ボディはワイン自体の重さについて使用する
例えば、タンニンが多く、アルコール度数が高く、甘味も強いワインはフルボディなので「重い」と表現する
まーくん
なるほど
コメント例:「このワインのボディは重い」

タンニン

ワインヌ先生
タンニンはブドウの果皮や種子に含まれるポリフェノールの一種で、赤ワインの渋みの正体だな
まーくん
これは知ってます!
ワインヌ先生
じゃあ、タンニンが多い品種と少ない品種知ってる?
まーくん
え……
ワインヌ先生
少ないのはガメイとかピノ・ノワール、多いのはカベルネ・ソーヴィニヨンとかメルローとか
まーくん
あ、色味が濃いほうが含有が多いんですね!
ワインヌ先生
その通り。味わいについてコメントする際に使用する
コメント例:「タンニンにざらつきを感じます」

フィネス

ワインヌ先生
Finesseと書く。味わいについて使用するが、繊細さや上品なさま、優雅さなどを表現する際に使う
まーくん
なんかこれ、めちゃ使えますね
ワインヌ先生
使えるぞ、お高めのピノ・ノワールとか飲んだときにバンバン使うといい
コメント例:「このワインは、まさにフィネスという言葉がぴったり」

アフター

ワインヌ先生
アフターとは後味や余韻のこと。後味って言ってもいいが、アフターって言ったほうが玄人っぽい
まーくん
たしかに
ワインヌ先生
ちなみに余韻は飲み下した後、何秒口の中に風味が残ったかで計測する。
3~4秒で短め、5~6秒で中程度、7~8秒でちょっと長め、9秒以上が長め
まーくん
細かっ!
ワインヌ先生
まあ、目安な。グラン・クリュクラス(※)のワインだと翌日まで香りが漂ってることも
まーくん
感動しますね、それは
コメント例:「アフターは長め、カシスの風味、ほどよい甘味が長く残っています」
※グラン・クリュとはブルゴーニュの特級畑のワインのこと。そのレベルのワイン。

まとめ

ワインヌ先生
というわけで5用語だけだが紹介してみた
まーくん
今度のワイン会で使ってみます!
ワインヌ先生
この5つだけでも使用してみたら、おそらく「え、ワインお詳しいんですね~」とか言われる
まーくん
ふふッ、楽しみです!