日本だけではなく、世界中のワイン販売サイトなどで見かける「WA」「WS」「WE」の文字。これに続いて、100や99などの数字がついて「WA100」のように表示されているのを見掛けたことがある人は多いと思います。でも何のことか、ご存知ですか? 今回はその文字列の意味について、ご紹介したいと思います。
【更新情報】
2018年7月13日公開。
2019年8月7日更新。
まーくん
楽天で買うときに特に気になるんですが「WA」「WS」「WE」に続く数字って何の点数ってなんですか?
ワインヌ先生
簡単に言うとワインにつけられた評価だな。
ワインって星の数ほどあるけど美味しいかどうかなんて飲まなきゃわからんし、選びとるのも大変だよな。そのため、ワイン評論家とかワイン雑誌の評価で購入するワインを選ぶ人はめちゃくちゃ多い。
評価によりワインの価格も変動するレベル
まーくん
ふむふむ
ワインヌ先生
その中でも、影響力の強いのが「WA」「WS」「WE」というわけ
WA:ワイン・アドヴォケイト
ワインヌ先生
じゃ、「WA」から説明していくぜ。
これはアメリカ在住でワイン業界への影響力は世界一と言っても過言ではないロバート・パーカーが手掛けるワイン雑誌『ワイン・アドヴォケイト』での点数。他に「PP」「RP」と書かれることもある。
昔はパーカーが1人で評価してたけど、今は地域ごとに担当テイスターがいるな。マニアックなワインを多く発掘している
これはアメリカ在住でワイン業界への影響力は世界一と言っても過言ではないロバート・パーカーが手掛けるワイン雑誌『ワイン・アドヴォケイト』での点数。他に「PP」「RP」と書かれることもある。
昔はパーカーが1人で評価してたけど、今は地域ごとに担当テイスターがいるな。マニアックなワインを多く発掘している
50点は全てのワインに与えられ、そこから加点されていき、最高が100点。85点以上で素晴らしいワインと言われ、95点以上になると「入手が困難でも探し出して飲むべき存在」だと言われている。
まーくん
超有名醸造コンサルタントのミシェル・ロランと中が良すぎて、彼が手掛けたワインには高評価を与えるとか、パーカー好みのワインは果実味豊富なボリュームあるフルボディで濃いローヌのものに多いとか色々言われていますが……
ワインヌ先生
まあ、パーカーだって人間だから好みはあるに決まってる。数学みたいに正解がある世界じゃないからなあ。
飲んだワインは少なくとも20万本以上、多いときは1年に1万本以上テイスティングしていて、その全てのワインを味覚・嗅覚で完璧に覚えている超人なので、そういう人が評価したワインだということを踏まえて点数を見たほうが良いかも
WS:ワインスペクテイター
ワインヌ先生
『ワイン・アドヴォケイト』のライバル的存在だと言われているのが、ワイン雑誌『ワイン・スペクテイター』だな。この雑誌の評価は「WS」で書かれて、これも100満点方式。元々は違ったんだが、パーカーが成功したので倣ったぽい
まーくん
知ってます! コスパ高いワインを多く見つけてますよね
ワインヌ先生
そうそう。
こちらはワイン初心者に優しい感じ。
ワインに詳しい人にはもちろん、これからハマっていきたい人にも向けて書かれてる
こちらはワイン初心者に優しい感じ。
ワインに詳しい人にはもちろん、これからハマっていきたい人にも向けて書かれてる
WE:ワイン・エンスージアスト
ワインヌ先生
元々はワイン関連グッズの雑誌だったワイン雑誌『ワイン・エンスージアスト』の点数のことだな。ワインセラーに置いておきたいトップ100本など、おもしろいランキングをやってる。ワインオタク向き。こちらも100点満点
まーくん
ふむふむ
ワインヌ先生
消費者にとって価値があるかどうかという基準で点数がつけられていて、ワイン愛好家の中でもワインにぞっこんなオタク向けに情報を発信してるとのこと
まーくん
ちょっとサブカルっぽい感じなんでしょうかね
その他
ワインヌ先生
他にも「インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペディション」の「W&S」や、イギリスのワイン雑誌「デキャンター」による「DWWA」、イタリアのワイン雑誌「ヴィー二・イタリア」の評価など、指標は色々とある
まーくん
何を基準に買えばいいのか迷いますね……
ワインヌ先生
そうだな~でもまあ、個人的には「WS」の高評価ワインが口に合うので、色々と飲んでみて自分が美味しいと思ったワインに高評価をつけている雑誌なり機関を見つけてみたらいいと思うぞ
まーくん
探してみます!