ワインを飲むと心疾患と認知症予防になる──。
そんな話を聞いたことがありませんか?
実はコレ、医学的に証明されていることなんです。
今回はそんなワインと健康について、ご紹介したいと思います。
【更新情報】
2017年12月14日公開。
2019年7月14日更新。

 

 

ワインと若さ

ワインヌ先生
俺のワインの先生、70歳近いのに、どう見ても50代半ばにしか見えないんだよな
まーくん
僕の知り合いの酒屋の女将さんも、60過ぎてますが10歳は若く見えますねえ
ワインヌ先生
酒ってもんは少なからず腸内を荒らすし、アセトアルデヒド(※1)が活性酸素を発生させるから老化の原因になりえるもののはずなんだが……
※1 お酒を飲んだ際、エタノールが代謝されて発生するもので人体に非常に有害かつ二日酔いの原因となります。
まーくん
ですよねえ
ワインヌ先生
でも、ワイン好きな人間見てると、明らかに実年齢より若い
まーくん
あと、元気ですよね
ワインヌ先生
そうなんだよな~。

とまあ、種明かし(?)するとだ、ブドウにはポリフェノールの一種であるレスベラトロールが含まれてて、これには老化を遅らせるサーチュイン遺伝子のスイッチをオンにする働きがある。

通常、サーチュイン遺伝子をオンにするためには、食事したときに腹7分に抑える必要がある

でも、常に腹7分ってお腹すいて仕方ないし、そんなの維持するのは難しいので、オンにする作用を持つレスベラトロールを摂取したら老化防止になるということらしい

レスベラトロールが含まれてるワインを日常的に飲んできた高齢者は、見た目が若い=老化を遅らせることに成功してるってことかもな

まーくん
はーなるほど!

ワインと健康

ワインヌ先生
そんで本題なんだが、
心疾患については「フランス人のほうが油多い食事取ってんのに、心疾患が相対的に少ないのはなんで!?」ってことが昔から言われてて、

その理由はワインを日常的に飲んでるからなんだが、これはフレンチ・パラドックスって呼ばれてて医学的にも証明されてる

まーくん
たしかにフレンチってバターとかオリーブオイル、めちゃくちゃ使いますもんね
ワインヌ先生
そうだよな~ワイン大国イタリアでも同じことが言われててワインの効力すげーって注目され続けてるな。
あとは、ここ数年で言われ出したのは認知症予防
まーくん
え、認知症も予防できるんですか!?
ワインヌ先生
そーらしいんだよ。

2012年時点で65歳以上の高齢者の7人に1人、2025年には高齢者の5人に1人が認知症になっちまうらしく、こりゃ全然他人事じゃない話なんだが……

まーくん
なんと……!
ワインヌ先生
で、ワインと認知症についてボルドー大学が研究したところ、毎日ボトル半分程度飲んでいる人の場合、アルツハイマーの発症率が25%まで抑えられたんだと
まーくん
1/4!!
ワインヌ先生
さらにイギリス・レディング大学の教授たちによると、週に1杯から3杯程度のシャンパンを飲むと、シャンパンに含まれているフェノール化合物が海馬と皮質に作用して空間認知機能を向上させるらしく認知症に効果ありだと発表してるな。短期記憶力改善にも効果アリだから、最近物忘れがひどい人には効くかも
まーくん
シャンパンすげー
ワインヌ先生
というか、フェノール化合物はワイン全てに含まれてるから、シャンパンに限らないかも

あと、赤ワインに含まれるポリフェノールの一種・フラボノイドでも同じ効果があるんだと

まーくん
これは飲まなきゃいけない使命感にかられますね!
ワインヌ先生
ただし、酔いつぶれた経験のある人はそうじゃない人の3倍、認知症になるらしいから要注意
まーくん
おっと……

白ワインってポリフェノール少ないけど、健康効果は?

ワインヌ先生
とどのつまり、赤ワイン飲んでも白ワイン飲んでも、どっちも健康に効果あるし認知症予防にもなるんだが
まーくん
いやーほんとよかったですよ~
ワインヌ先生
よく白ワインのほうが効果薄いとか言われんじゃん?
まーくん
ポリフェノールが少ないからじゃ……
ワインヌ先生
それがさ、97年、ドイツのヨハネス・グーテンベルク大学の博士によって「抗酸化能力は白ワインのほうが高いぜ! しかも、長期的な目で見たら白ワインのほうが同等以上の効力を発揮するんだぜ」って発表してるんだな
まーくん
まじですか!
ワインヌ先生
とは言え、早く効果が欲しい場合は赤ワイン飲んでたほうがいいし、ポリフェノールの含有が多いことも事実なので、つまりは好きなワイン飲めばいいと思うよ!
まーくん
は~い!