日本で現在流通している「国産ワイン」や、10月のワイン法施行後から流通する「国内製造ワイン」って、日本のブドウだけで造られていないってご存知でしたか?
【更新情報】
2018年8月2日公開。
2019年6月17日更新。
ワインヌ先生
日本でも2018年10月30日からやっとワイン法が施行されたけど、国産ワインは国内製造ワインに変わったぜ
まーくん
あれ、国産ワインって日本のワインじゃないんですか?
ワインヌ先生
それがさ、ややこしいんだ……

国産ワイン/国内製造ワイン≠日本ワイン

ワインヌ先生
これ、本当に消費者が間違ってしまうから昔から「どうなの?」って思ってるんだが国産ワインってのは海外から輸入した濃縮果汁やバルクワインを主な原料として、日本国内で造ったワインのことなんだつまりほぼ外国産ワイン。ワイン法施行後は、国内製造ワインって名前になったが、それでもまだ間違えちゃう人が多いと思う
まーくん
え、まじですか。普通にはじめて知りました!
ワインヌ先生
だよなーワイン好きな人でも知らなかったりする
まーくん
いやだって、国産って……
ワインヌ先生
一応嘘じゃないからな……。
日本のブドウで造ったワインが飲みたい場合は日本ワインを選ぼう

なお、裏ラベルには……

ワインヌ先生
なお、今後の国内製造ワインには裏ラベルには使用した原料が多い順で表記されるようになった「輸入ワイン(外国産)、濃縮還元ブドウ果汁(外国産)、ブドウ(日本産)」みたいな感じで
まーくん
じゃあ、裏ラベルも見たほうがいいんですね
ワインヌ先生
そうだな、本当は表ラベルにも海外産ブドウ原料ですよーって書いてほしいけどなあ

日本のワイン法って厳しいの?

ワインヌ先生
さて、そんで日本のワイン法だがEUにならってるもののちょっと厳しめと言われてる
まーくん
そうなんですか?
ワインヌ先生
おう。実は、ブドウの栽培地とワインの醸造所が同じエリアにないと、その土地の名前を表ラベルに書くことができなくなった

例えば○○市で栽培したブドウと同じ市内で醸造した場合だと、「○○ワイン」って書ける。でもブドウは○○市で栽培されてるけど、醸造所が△△市だと、○○ワインとは書けない。これはフランスだとそんなことはなく、グラン・クリュで造ったブドウを使い、グラン・クリュのあるエリアで醸造されてない場合は当たり前のようにあるけどグラン・クリュの名前を使っていい

まーくん
ふむふむ。じゃあ、○○市のブドウで、△△市で醸造した場合は何って表記できるんですか?
ワインヌ先生
その場合は産地名に加えて、「△△醸造ワイン」「○○産ワイン使用」という表記ができる
まーくん
なるほど……でも今まで「○○ワイン」って表示していた場合で醸造地が△△だった場合は、変えなきゃいけなくなったんですね
ワインヌ先生
そういうことになるな

まとめ

ワインヌ先生
・国産ワインや国内製造ワインは日本ワインとは別物で海外産ブドウが使用されてることがほとんど。
・裏ラベルもチェックしよう
・ワイン法施行以降はブドウの産地とワインの醸造所が分かりやすくなった

このポイントを知っておくと、ワインライフが楽しくなるぜ!