フランス史上最高価格で落札された黄ワイン。今回はその黃ワインと呼ばれるヴァン・ジョーヌについてご紹介したいと思います。
【更新情報】
2018年6月13日公開。
2019年7月10日更新。
ワインヌ先生
2018年5月27日、フランス東部でルイ16世の時代につくられたとされる1774年ヴィンテージの黄ワインことヴァン・ジョーヌが、何と約1320万円(10万3700ユーロ)で落札されたんだと!
まーくん
ロマネ・コンティが何本も買えますね……!
ワインヌ先生
しかも、他の2本もそれぞれ1,000万円くらいで落札されてるというから驚く
まーくん
やばい
ワインヌ先生
ちなみに、2001年には約740万円で、2012年にも約510万円で落札されてる
まーくん
てことは倍の価値がついたってことですか
ワインヌ先生
だなあ。
生産者はアナトワール・ヴェルセル。子孫が8代に渡って保管してきたんだと
生産者はアナトワール・ヴェルセル。子孫が8代に渡って保管してきたんだと
そもそも黄ワインって何のこと?
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まーくん
黄ワインって、日本での販売少ないですよね
ワインヌ先生
だな、しかも高いしクセあるしで、もともと甘口ワインが大好きな日本人には好かれてない模様
まーくん
どんな味なんですか?
ワインヌ先生
辛口で、ヘーゼルナッツや焼いたアーモンドの香りが特徴的だな。個人的にはかなり好きで、以前シャトー・シャロン(※)を1本飲みきりそうになったレベル。あ、1本はちょいと少なめの620mlボトル(クラヴラン)が使用されてる
※黄ワインのAOC。他にアルボワ、アルボワ・ピュピラン、レトワール、コート・デュ・ジュラで造られています。
ワインヌ先生
もうちょっとツッコムと、完熟したサヴァニャンという品種が使われていて、収穫の翌年から6年目の12月15日まで、その内木樽で最低60カ月の熟成が必要。フルール・デュ・ヴァンという産膜酵母の下で熟成させるため、黄色の色がつくから、その見た目から黄ワインと呼ばれている
まーくん
あ、『神の雫』で登場してましたね
ワインヌ先生
そう、台湾料理に合わせる陳年紹興酒の変わりに登場してたな(※)。普通のワインと違ってフルーティーではなく、樽! 香ばしさ!! って感じだから、爽やかなワインのつもりで飲むと痛い目に合うかも
※『神の雫』27巻参照。
まーくん
へ~中華料理に合わせて飲んでみたいです
ワインヌ先生
もっとお手軽な価格のものが輸入されるといいよな~