今回はシャンパーニュ地方のグラン・クリュとボトルの種類を覚える、簡単な勉強法をご紹介したいと思います。
【更新情報】
2017年11月20日公開。
2019年1月23日更新。
ワインヌ先生
日本人ってシャンパン好きじゃん? 輸入超大国(※)じゃん? しかも高いシャンパンが売れてると言うじゃない
※ 2015年は金額でいくと世界3位。本数では4位。2016年は少し現象したものの、スパークリングワインがスペイン産の輸入が好調で10年前に比べると倍ちかく増えているようです。(参考:ワイン&スピリッツ専門誌WANDS)
まーくん
らしいですね~ドンペリ大好きなイメージ
ワインヌ先生
というわけで、今回はそんなシャンパンの産地であるシャンパーニュを勉強しようぜ
シャンパーニュのグラン・クリュは17村
ワインヌ先生
シャンパーニュはフランス北部にあって首都・パリから車でさくっと行ける場所(※2)にある
※2 パリからシャンパーニュのランスまで130km。車で90分、電車で45分くらいで行けるようです。130km、日本ならもっとかかりそうな……。
ワインヌ先生
シャンパンはこのシャンパーニュでつくったものにしか使っちゃいけない名前で、同じフランスでもここ以外でつくった高級スパークリングワインはクレマンとなり、そうじゃないものはヴァン・ムスーとなる
まーくん
ほうほう
ワインヌ先生
シャンパーニュでチェックしなきゃなんないのは5地区(※3)なんだけど、そのうちの3地区にグラン・クリュである村が含まれてる
※3 これは覚える必要があります。モンターニュ・ド・ランス
ヴァレー・ド・ラ・マルヌ
コート・デ・ブランコート・ド・セザンヌ
コート・デ・バール北から北東に向かって産地が点在しています。このうち前者3つにグラン・クリュが含まれます。
まーくん
グラン・クリュってどういう村のことなんですか?
ワインヌ先生
かつて、その年のブドウの取引価格が発表されたら、その値段の何%で取引できるかがこの格付で決まってた。取引価格はその年の値段の80%から100%まで21段階で格付けされてるんだけど、100%がグラン・クリュ。
発表価格が100円なら、グラン・クリュは100円で取引ができる。90%~99%のプルミエ・クリュなら90円から99円という感じ
まーくん
へー!
ワインヌ先生
で、そのグランクリュの覚え方はやっぱり頭文字で覚えたほうが簡単なのでいくぜ。
ピシボマヴェヴェルブア/トゥア/シュオクアオル
はい、リピートアフタミー!!
まーくん
ピシボマヴェヴェルブア/トゥア/シュオクアオル(※4)
※4
【モンターニュ・ド・ランス】
ピュイジュー
シルリ
ボーモン・シュール・ヴェスル
マイィ
ヴェルジ
ヴェルズネー
ルーボワ
ブージー
アンボネー
※ピノ・ノワールの栽培が多い。
【モンターニュ・ド・ランス】
ピュイジュー
シルリ
ボーモン・シュール・ヴェスル
マイィ
ヴェルジ
ヴェルズネー
ルーボワ
ブージー
アンボネー
※ピノ・ノワールの栽培が多い。
【ヴァレー・ド・ラ・マルヌ】
トゥール・シュル・マルヌ
アイ
※ムニエの栽培が多い
トゥール・シュル・マルヌ
アイ
※ムニエの栽培が多い
【コート・デ・ブラン】
シュイィ
オジェ
クラマン
アヴィズ
オイリー
ル・メニル・シュール・オジェ
※シャルドネの栽培が多い。地区名の意味は「白い丘」。
ワインヌ先生
もっと!!
まーくん
ピシボマヴェヴェルブア/トゥア/シュオクアオル!!
ワインヌ先生
もういっちょ!!
まーくん
ピシボマヴェヴェルブア/トゥア/シュオクアオル!!!
ワインヌ先生
そうやって口に出すのを40回くらい繰り返すと、フレーズのリズムとかが脳にこびりついて忘れなくなるぜ、たぶん
まーくん
ハァハァ……ちなみに「ア」がつく村が3つあって覚えづらいんですが……
ワインヌ先生
真ん中に愛(アイ)があって、上のアンボネーのほうが文字数が多いって覚えるんだ。イメージは上のほうが容量多いメジャーカップ
WINOMO カクテル カップ メジャーカップ カクテル 計量カップ 45ML/30ML
posted with カエレバ
まーくん
画像だと一発で覚えますな
シャンパーニュのボトルの種類
ワインヌ先生
さて、次はボトルの種類だな
まーくん
マグナムは見たことあります
ワインヌ先生
そうそう、それ
ワインヌ先生
マグナム覚えてるなら簡単。それ以上の覚え方が「JR待つ、猿バナナ」と覚える
まーくん
なんですか、それ?
ワインヌ先生
それぞれのボトルの名称の頭文字を取ってもじったもの。マグナムの次は
(J)ジェロボアム
(R)レオボアム
(待つ)マチュザレム
(猿)サルマナザール
(バ)バルタザール
(ナナ)ナビュコドノゾール
まーくん
は~なるほど
ワインヌ先生
そんで、容量は3000ml(ジェロボアム)、4500ml(レオボアム)、6000ml(マチュザレム)、9000ml(サルマナザール)、12000ml(バルタザール)、15000ml(ナビュコドノゾール)。これは下からブテイユ(※5)4本分、6本分、8本分、12本分、16本分、20本分となる
※5 ブテイユとは普通サイズ750ml瓶のこと。
まーくん
その容量ってどう覚えるんですか?
ワインヌ先生
んー「JR始発が4時」で4本スタート、最後が20本分って覚えたらわかりやすいかもなあ
追記:近年、18,000mlのサロモン、26,250mlのスーヴラン、27,000mlのプリマ、30,000mlのメルキゼデックをつくるメーカーも現れました。ドラピエは特大サイズをつくっていることで有名です。
ボルドーのボトルは名称が違うから注意
ワインヌ先生
そして、最近試験に出やすいのはコレ。ボルドーのボトルは微妙に名称が違う
まーくん
えええ、マジっすか
ワインヌ先生
なー……統一してほしかった、が、しゃーない。
ボルドーは3000ml(ジェロボアム)がダブルマグナム、4500ml(レオボアム)がジェロボアム、そして6000ml(マチュザレム)がインペリアルとなる。
ジェロボアムがシャンパーニュとボルドーでは違うから要注意な!
まーくん
はーい。ちなみにブテイユ以下は……
ワインヌ先生
あっ忘れてた……
ワインヌ先生
えっと、ハーフである375mlがドゥミ・ブテイユ、200mlがキャール。キャーッと叫んで始まる、と
まーくん
ははは、なんかオヤジギャグみたいですね
ワインヌ先生
うるせーやい