ブルゴーニュには多くのワイン銘醸地がありますが、それぞれの産地のトップに君臨する「グラン・クリュ」はAOCの表記がちょっと違うんです。今回はシャブリとボジョレーを例に、その違いをご紹介したいしたいと思います。
【更新情報】
2018年3月7日公開。
2019年5月24日更新。
ワインヌ先生
ブルゴーニュって、それぞれの産地にグラン・クリュがあるじゃん?
まーくん
ありますね
ワインヌ先生
AOCの表記(※)で、どれがグラン・クリュかわかる?
※ 原産地呼称統制法による表記。土地や区分によって表記され、そのワインの原産地がわかるようになっています。
まーくん
えー……ボジョレーはわかりませんね
ワインヌ先生
そうなんだな
わかりやすい「シャブリ」、わかりづらい「ボジョレー」
まーくん
だって、「ボジョレー・グラン・クリュ」っていうAOCないですよね?
ワインヌ先生
その通り。
一方で、シャブリは「AOC Chablis Grand Cru」があるので、AOC表記の部分を見たら、それがグラン・クリュであることが一発でわかるようになってる(※)
※ アルザス・グラン・クリュも然り。
まーくん
あーたしかに!
ワインヌ先生
一方で、 ボジョレーは10の村が「クリュ・デュ・ボジョレー」となっててボジョレー地区で最高級のワインをつくってるんだが、その村名がAOCになってるから知らないとスルーしてる人が多い
まーくん
コート・ドールのグラン・クリュは畑名ですが……
ワインヌ先生
そう。
「Grand Cru」の記載があることが多いから分かりやすい。
ボジョレーのは、クリュであることが書いてなかったりわかりづらい
まーくん
おおお……この↑のワイン、クリュ・デュ・ボジョレーなんですね。
表ラベル見る限り、わかんない……
表ラベル見る限り、わかんない……
ワインヌ先生
ラベルどころか、商品説明にすら書いてないことが多いんだな。
美味しいのに
美味しいのに
まーくん
うーん、ボジョレー・ヌーボーがこんだけ知られてるのにもったいないですね
ワインヌ先生
なー。
まあ、表記に関してはよりシャブリのほうがわかりやすく商売上手で、ボジョレーがもったいない感じっていう話だな。
まあ、表記に関してはよりシャブリのほうがわかりやすく商売上手で、ボジョレーがもったいない感じっていう話だな。
クリュ・デュ・ボジョレーって絶対コスパ高いので、覚えておいたら超便利だぞ
【クリュ・デュ・ボジョレー】
・Saint-Amour サン・タムール
・Julliénas ジュリエナス
・Chénas シェナス
・Moulin-à-Vent ムーラン・ナ・ヴァン
・Fleurie フルーリー
・Chirubles シルーブル
・Morgon モルゴン
・Rénié レニエ
・Brouilly ブルイィ
・Côte de Brouilly コート・ド・ブルイィ
まとめ
ワインヌ先生
シャブリはAOCを見たらそれがどのランクのものか分かって、「グラン・クリュ」に関しても「AOC Chablis Grand Cru」の表記があるからわかりやすい
まーくん
ふむふむ
ワインヌ先生
ボジョレーは10あるグラン・クリュの村のものでも全て「AOC Beaujolais Supérieur」となり、銘柄に畑名が記載されることが多いが、畑名を知らないとそれが特級村のものかわかりづらい
まーくん
たしかに……
ワインヌ先生
今後、せっかくなんだしクリュ・デュ・ボジョレーがもっとプッシュされるようになればいいな
まーくん
ですね~!