基本的には白ブドウからは白ワイン、黒ブドウからは黒ワインが造られます。「え、そんなことないない!」とツッコミを入れたあなたは、既にワイン中級者以上。というわけで、今回はかなり珍しい黒ブドウ100%の白ワインを飲んでみました!

【更新情報】
2018年2月16日公開。
2019年2月10日更新。

ワインヌ先生
俺さ、モルドバとモルディブを混同してたんだぜ
まーくん
あるある
ワインヌ先生
モルドバは旧ソ連の構成国で、東はウクライナ、西はルーマニアの東欧国

<画像:Wikipedhiaより

モルディブはインド洋に浮かぶ熱帯の国でリゾート地

<画像:Wikipediaより

まーくん
ですねえ
ワインヌ先生
というわけで、今回は前者・モルドバのワインでカベルネ・ソーヴィニヨン100%でつくられる、何と白ワインを飲んでみたぜ!

ブラン・ド・カベルネ ラダチーニ 2016

ワインヌ先生
黒ブドウのピノ・ノワール100%の白シャンパンってのは普通なんだよな
まーくん
そうですよね
ワインヌ先生
白ブドウのシャルドネで造られたものよりも、ふっくらしたグラマラスな印象があってワインファンなら当たり前のように飲んでるやつだ
まーくん
たしかに
ワインヌ先生
今回のワインは軽く圧搾した後、低温で約1時間スキンコンタクト(※)して黒い果皮を取り除き、果汁のみを使用したというワインなんだな
※ ブドウ破砕後、果皮と果汁を一定時間接触させ、果皮の香り成分を果汁に溶け込ませる醸造方法。品種特有の香りを強く持たせられる。
まーくん
ふむふむ
ワインヌ先生
このワインの故郷であるモルドバでは紀元前3000年からワイン造りをしてる。
このワイナリーはボルドーやイタリアのピエモンテと同じくらいの北緯にあって、テロワールにも恵まれてるらしい
まーくん
じゃあ、味には自信ありですね

 

ワインヌ先生
味はりんごや梨、軽くパインやパッションフルーツの風味アリ。
最初、ソーヴィニヨンブランっぽいなと思ったくらいハーブの香りもあった。
飲んだ感じだと、明らかに普通の白ワインよりも強いタンニンを舌の奥と後味に感じた

花の香りもあるが。白い花ではなく赤系の花。

そこが普通の白ワインとは違う
アルコール度数は13%と高めで、とろっとしたテクスチャーに爽やかな香り、そして重めの喉越しがかなり珍しいなと思うぞ

まーくん
聞いてるだけでも、珍しい感じですね

ワイン会のブラインドテイスティングにオススメ

ワインヌ先生
値段は1,200円くらい。

珍しいもの好きな人は買ってみる価値アリだと思うし、ワイン会を主催してる人は「このワインは珍しいんだけど、どこがどういうふうに珍しいでしょうか?」って出したら盛り上がると思う

まーくん
なるほど、たしかにこれは難題ですね
ワインヌ先生
最近、東欧ワインが熱くなってきてるので、気になった人はぜひぜひ