世界で最も影響力があるワイン評論家のロバート・パーカーが引退を発表。彼が創設したワイン・アドヴォケイトの編集長であるリサ・ペロッティ・ブラウンが同サイトで16日に発表しました。

ワインヌ先生
ついにパーカーも引退か……
まーくん
2016年にはボルドーワインから完全に撤退していたので、そろそろかなとは思われてたみたいですね
ワインヌ先生
だなあ。パーカーも今年で72歳。2012年にワイン・アドヴォケイトを売却した際もそろそろ引退かと言われていたが、それから7年か。すごいパワーだな

ワイン・アドヴォケイトは1978年創刊

ワインヌ先生
創刊する前からワインを飲み歩いてて、73年に弁護士になった後も仲間たちとひたすらワインと向きあってたパーカー。78年にようやくワイン・アドヴォケイトを創刊し、第1号ではあえて評価が低かった73年のボルドーワインについて特集したんだな
まーくん
ふむふむ
ワインヌ先生
そして、アメリカの巨大な日刊紙である「ワシントン・ポスト」から取材をうけたことを機に連載開始。82年のボルドーワインが素晴らしいものになると唯一言い当てたことによって生産者からも注目を集めるようになり、一気にワイン評論家としての地位を高めたんだ
まーくん
このころからセンス抜群だったんですね
ワインヌ先生
だな。一度飲んだワインはどんなものでも絶対に味を忘れないらしい
まーくん
すげえ
ワインヌ先生
そして90年代なかばからはパーカーのワインが価格に反映されだすように。今日の過熱した“パーカー好み”なワインは批判されることも多いが、彼が確立した採点方式や影響力は確実にワイン業界を盛り上げる一因となっているので功績ははかりしれない
まーくん
ですね
ワインヌ先生
今後は素晴らしい後継チームがワイン・アドヴォケイトを運営していくとのこと
まーくん
アフター・パーカーのワイン界も楽しみですね

 

<参考文献>

エリン・マッコイ『ワインの帝王 ロバート・パーカー』白水社