ワイン用語って、よくわからないものが多いですよね。今回はそんなワイン用語の中でも、知っておいたほうが絶対良いもの、よく使うものをまとめてみました。これで少しだけワイン通に近づくことができますよ。

【更新情報】
2018年1月26日公開。
2019年5月9日更新。

頻出ワイン用語

ブラン・ド・ブラン

ワインヌ先生
ワイン飲み始めたときさ、「ブラン・ド・ブラン」ってことあるごとに使ってたんだけど
まーくん
「ブラン・ド・ノワール」(※)も使いますね
※ ブラン・ド・ノワールは100%黒ブドウでつくられたワインのこと。
ワインヌ先生
これ、厳密には白ブドウオンリーで造られたワインって意味なんだって後から知ったんだな
まーくん
あーシャンパンの場合はほぼシャルドネ100%の意味(※)ですもんね
※ シャンパンには7種類の品種の使用が許可されており、シャルドネ以外にもピノ・グリなどの白ブドウがそれに含まれています。しかし、シャンパーニュで栽培される99.7%が主要3品種であるシャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエであるために、シャンパンでブラン・ド・ブランの場合はほとんどがシャルドネ100%のワインとなります。
ワインヌ先生
そうなんだよな~

DRC

ワインヌ先生
これは割りとワイン好きの人なら最初に覚えちゃうよな
まーくん
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティですね!
ワインヌ先生
そうそう。

そんで、DRCのワインに対して使う場合とDRCの会社に対して使う場合の両方がある

まーくん
DRCのあの超シンプルなラベルのワインは全部で8種類

ワインヌ先生
コルトンが09年からリリース(※)されてるな
※ コルトンは所有畑ではなく、借りている畑になります。

ビオ

ワインヌ先生
ビオワイン、って言うと自然派ワインって思っちゃうが、
実際には有機農法であるビオロジック農法と、それに加えて農業暦に従って作業するビオディナミ農法で造られたワインのことだな
まーくん
自然派ワインは
ワインヌ先生
もっとガチな感じで、野生酵母というその土地の酵母を使って補糖・補酸をせず……みたいな厳しい条件下でつくられたワインにのみ使うべきだという意見もあるが、法律などで呼称の取り決めなどはない
まーくん
ふむふむ

デキャンタージュ

ワインヌ先生
デキャンタージュとは、ワイン専用のガラス瓶に注いで空気に触れさすことで、ガチガチに閉じている状態のワインを開かせて、美味しくする狙いがある
まーくん
店で聞かれたりしますね
ワインヌ先生
だな~でも店ではよほど重いボルドーとかじゃない限り、別にいいやって思う
まーくん
グラスに注いでもらってスワリングしてたら、徐々に開くことが多いですよね

スワリング

ワインヌ先生
出てきたから、ついでにスワリングも
まーくん
はい。
これはワインが注がれたグラスを回すことです
ワインヌ先生
回し方は反時計回りが基本だが、別にどっちでもいい
まーくん
そう、思い切り回して相手にぶっかけるなんてこと、あんまりないですし
ワインヌ先生
そうだな~。
んで、目的はデキャンタージュと同じでワインを空気に触れさせてまろやかにすることだな

知ってたら通かも?

ブショネ

ワインヌ先生
ワイン飲んでたら絶対にぶち当たるこれ
まーくん
僕、今までに2本ありますね……軽いのだと、もっとあるかも
ワインヌ先生
100本飲んでたら3本から5本はあるので、コルクのワイン飲んでたら避けられない問題だな。
これはバクテリアによって汚染されたコルクが塩素系消毒剤に晒された際、反応して雑巾臭を放つTCA(トリクロロアニソール)が発生したもので、還元臭や熱劣化とはぜんぜん違うニオイがする
まーくん
その2つは、まずいワインチャートで確認できます!

セパージュ

ワインヌ先生
セパージュってブドウ品種を意味するんだが、実際には「そのワインに使われてる品種」とかその割合について指す場合が多い
まーくん
たしかに
ワインヌ先生
このシャンパンのセパージュはシャルドネ60%、ピノ・ノワール40%、とかいう感じで

AOC

ワインヌ先生
ワイン飲み始めたときにワイン会行ったら、通っぽい人がAOCAOC連呼してておもしろかった思い出あるな
まーくん
アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ(Appellationd’OrigineControlee)の略ですよね
ワインヌ先生
そうそう、原料となるブドウの原産地を保証するワイン法に則った表記だな。
と、難しいことは置いておいてAOCがついたワインは厳しい規程をクリアしてるってことになる
まーくん
Oの部分に、例えばシャブリとかブルゴーニュとかの地方名やボジョレーなどの地区名、ジュヴレ・シャンベルタンなどの村名、ミュジニーなどの畑名などが入るんですよね
ワインヌ先生
入る名前の範囲が狭いほど、格が高くて値段も高いワインとなる
まーくん
でも、それぞれ覚えないとぱっと分からないですよね……
ワインヌ先生
なのでソムリエ・ワインエキスパートはそこんとこ頭に叩き込んでるな(※)
※ ソムリエやワインエキスパートの1次試験で必須範囲です。フランスだけでなく、イタリアやスペイン、ドイツなどの原産地呼称も覚えなければいけません。

右岸左岸

ワインヌ先生
「右岸左岸」を使うようになったら、ワンランクアップってとこか
まーくん
ですね!
ワインヌ先生
これは主にボルドーのワインに使う言葉なんだが、
ドルドーニュ河の北側の地域、ポムロール(※)やサン・テミリオンを右岸と言い、ジロンド河の西側にあるラトゥール、マルゴー、ラフィット、ムートンなどが生産されるオー・メドック地区を左岸と呼ぶことが多い
※ ル・パンやペトリュスの産地。
 
まーくん
はーなるほど!
ワインヌ先生
ということで、ちょっとしたことだけどワイン用語を覚えておくと、ワイン飲みに行くのが楽しくなる
まーくん
そうですね、ちょっとずつ使ってみたいと思います!