今年は11/6に解禁されるボジョレー・ヌーボー。100%ガメイでつくられるボジョレーの新酒のことです。フランスよりも日本のほうが解禁時間が8時間早いのですよね。新酒は赤ワインとロゼワインだけですが、ヌーボーでなければ白ワインもつくられています。というわけで、今回はボジョレー・ヌーボーについて詳しくご紹介します。

まーくん
ボジョレー・ヌーボー解禁日が近いですね!
ワインヌ先生
な~。日本中ボジョレーボジョレー騒いでるよな。にしても「ボジョレー解禁日」だと間違えてる人多すぎ
まーくん
「ヌーボー」をつけなくちゃ違った意味になっちゃいますもんね
ワインヌ先生
まー飲む分には別に間違えてても問題ないけど、知っといたら損はないよってことで今回はボジョレーヌーボーおさらいしようず

「ボジョレー」=地方の名前。「ヌーボー」=新酒のこと。

ワインヌ先生
まず、「ボジョレー」はフランスにある地区名(※1)。そんで「ヌーボー」はフランス語で新酒のこと。新酒のワインのことを「ボジョレー」だと思ってる人がホント多いな
※1 ブルゴーニュ地方、ボジョレー地区。ブルゴーニュには他に北からシャブリ、コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、コート・シャロネーズ、マコネの地区がある。
まーくん
まあ、飲んで騒いだらオールオッケーな人は多いですし
ワインヌ先生
それと新酒はボジョレーだけが出してるわけじゃない。フランスでも18のAOCで新酒をつくることが許可されてる(※2)
※2 フランスの新酒はヴァン・ド・プリムールと呼ばれています。ボジョレー(+コミューン名)、ボジョレー・ヴィラージュ、コトー・ブルギニョン、ブルゴーニュ・アリゴテ、マコン(+コミューン名)、マコン・ヴィラージュ、コート・デュ・ローヌ、ヴァントゥー、トゥーレーヌ、ロゼ・ダンジュー、カベルネ・ダンジュー、カベルネ・ド・ソミュール、アンジュー・ガメイ、ミュスカデ、コート・デュ・リヨネ、ガイヤック、ラングドック、コート・デュ・ルーションの18AOCが認められています。
まーくん
でも、あんまり見ないですよね?
ワインヌ先生
そりゃ、日本はボジョレーのお得意さんだからな(※3)
※3 全盛期はボジョレー・ヌーボーの7割が日本に輸入されていました。現在はその半分ほど。お祭り好きで流行好きな日本人の性質を見極めたマーケティングがなされ、派手に売られていました。

新酒と普通のワインの違い

まーくん
新酒とワインって何が違うんですか?
ワインヌ先生
醸造方法が全然違うぞ。

ヌーボーはその年に収穫されたブドウをすぐに飲みたいわけなんだな。でも時間がかかる。

そこで、早飲みできるマセラシオン・カルボニック(MC)っていう製法が適用される。これは皮を潰さずブドウ丸ごとステンレスタンクに入れ、炭酸ガスを注入して発酵させる製法だな。
赤い色素は出てるのにタンニンがより少なくて酸味も少ない、フレッシュなワインがすぐに出来上がるというわけ

まーくん
へ~
ワインヌ先生
ちなみに、人工的にガスを注入しない伝統的な方法をマセラシオン・セミ・カルボニックという。

これはタンクにどんどんブドウの房を入れてくと重みで下のほうのブドウが潰れてガスが発生し、それによって自然に発酵がはじまるらしいぞ

まーくん
味わいに違いってあるんでしょうかね?
ワインヌ先生
んー……大手がヌーボーに採用してるマセラシオン・ア・ショーっていう製法で造られたものは全然違うけど、SMC法とMC法だと味の違いがわかる人は少ないかもなあ。

酸っぱい! まずい! っていうやつは、マセラシオン・ア・ショー(※4)のものが多いかも

※4 ブドウを房ごとタンクに入れて高温の蒸気で2~3時間加熱する製法。ブドウの天然酵母は死滅してしまうため、発酵のために人為的に酵母を足さなければいけない。短時間でワインを製造できますが、味は……。

高いボジョレーの新酒はない

ワインヌ先生
ちなみにちょっと専門的な話になるが、いわゆる高いボジョレーであるクリュ・デュ・ボジョレーはヌーボーをつくってない。

ボジョレーは4段の階層にワインのランクがわかれていて、上からAOCがクリュ・デュ・ボジョレー、ボジョレー・ヴィラージュ、ボジョレー・シュペリュール、ボジョレーとなってる。

そのうちヌーボーをつくってるのはボジョレー・ヴィラージュとボジョレー。で、市場に出回ってるのはこれに加えてコミューン名(村名)が入ったボジョレーになる



まーくん
じゃあ、ムーラン・ナ・ヴァン(※5)のヌーボーはないんですね
※5 クリュ・デュ・ボジョレーは10の村が認定されている中でも特に質が高く人気も高い村。
ワインヌ先生
そういうこと。ボジョレー・ヌーボーが気に入った人は、ワイン屋言って「クリュ・デュ・ボジョレーが飲みたい」って伝えればオッケー

お勧めの新酒は?

まーくん
あんまりボジョレー・ヌーボー好きじゃないんですが、お勧めのヌーボーってありますか?
ワインヌ先生
MC法使うと違う品種でも同じような甘くないバナナの風味がでちゃうからな~とはいえ、隣のマコンの新酒はお勧めかな。

あとは一足早く解禁されるイタリアの新酒“ヴィーノ・ノヴェッロ”(※6)もいいぞ 。あとはラングドック(※7)のピノ・ノワール原料のもお勧め

※6 赤ワイン、白ワインともに40%以上MC法で醸したブドウを使用する必要がある。全20州でつくられています。
※7 フランス南部中央。比較的安価で美味しいワインが多いです。
まーくん
ふむふむ。ちょっと気になったのチェックしてきます!

☆実際飲んで美味しかったボジョレーヌーボー!