ワイングラスの細い脚の部分を持つ人が多いようですが、それってマナー的にはどうなんでしょう? 今回は正しいワングラスの持ち方や、その理由についてまとめてみました。

【更新情報】
2018年4月23日公開。
2019年5月8日更新。

 

ワインヌ先生
ワイングラスって、どう持ってる?
まーくん
え、普通に脚(ステム)を持ってます
ワインヌ先生
別にどこ持ってもいいじゃんと思いつつ、実はボウルを持つのが正解なんだな
まーくん
え! マジですか……

ボウル部分を持つ理由

この持ち方はNG
ワインヌ先生
日本ではワイン本とか雑誌を見ても脚の部分を持ってる写真が多いが、国際的には液体が入るボウル部分を持つのがマナーとされている
まーくん
して、理由は?
ワインヌ先生
・脚を持つと安定しない
・脚部分を持つと壊れやすい
・脚部分に装飾があって、その部分を持って隠すのは職人に対して失礼にあたるから
まーくん
なんという……。
じゃあ、逆になぜ脚の部分を持つ文化が日本で浸透してるんですか?
ワインヌ先生
日本でのワインブームは70年代のボジョレーヌーボーブーム初期からで割と最近なんだが、それと同じくしてワイン会が各地で開かれるようになった。
ワイン会では、ワインの色やディスク(※)、粘度(※)などを見るんだが、ボウル部分を持ってちゃ手で隠れてしまい見れない。そこで、脚を持つようになった。だから脚を持つのは、テイスティング時に持つ様式と覚えておこう
(※)ディスク:ワイングラスを傾けた際、表面の縁の部分。<br>粘度:どろっとしてるかどうか。してるほどアルコール度数や糖度が高い。
まーくん
はーなるほど

手で包み込む持ち方はNG

まーくん
じゃあ、こういう持ち方はどうなんですか?

ワインヌ先生
これはブランデーを飲むときに、手の熱で温めて香りを楽しむ持ち方なので、当然ワインを飲む際はNG
まーくん
でも、温度を上げたいときってありますよね?
ワインヌ先生
そういうときはスワリングして気長に温度が上がるの待つか、こっそり人に見えないように手で包んで温度を上げるかだな。というのも、ソムリエが出してくれてる限り温度にはこだわって出してるはず(※)なので、わざわざそういうことをすると失礼にあたる場合も
(※)ソムリエはワインを提供する際の、温度管理のプロと言われています。
まーくん
難しい……
ワインヌ先生
ま、かしこまったパーティーとかじゃない限り、気にすることはないと思う
まーくん
はーい