名作漫画『BANANA FISH』にも登場した有名すぎるワインのロマネ・コンティのパロディ。1本100万円もするこのワインについて、ちょっとご紹介したいと思います。

【更新情報】
2017年11月8日公開。
2018年2月28日加筆修正。 

 

ワインヌ先生
ロマネ・コンティ飲みたい
まーくん
何ですか唐突に……。

今、いくらくらいするんですか?

ワインヌ先生
1本100万円くらい
まーくん
え! 1本って750ml(※1)が!?
※1 ワインボトルには188mlにはじまり、375ml、750ml、1500ml、3000ml、4500ml、6000ml、9000ml、12000ml、15000mlまであります。
ワインヌ先生
そうそう
まーくん
飲んだことあるんですか!?
ワインヌ先生
あったらいいよね!

ロマネ・コンティ=畑の名前

ワインヌ先生
そもそもロマネ・コンティって何の名前か知ってる?
まーくん
ワインの銘柄じゃないんですか?
ワインヌ先生
まあそうなんだけど。ワインのボトルに書かれてるRomanée-Conti」(ロマネ・コンティ。ボトルは全大文字)ってのは畑の名前なんだな
まーくん
全てのワインの銘柄=畑の名前なんですか?
ワインヌ先生
だったらわかりやすいんだが……

そうとは限らなくて、村の名前だったり地区名だったりもする。特に、フランスのワイン法(※2)で守られてるワインの場合は格が高いほど狭いエリアの名前がつけられることになってる

※2 原産地統制呼称。アペラシオン・ドリジーヌ・コントローレの頭文字をとってAOCと呼ばれています。これに認定されている場合、原産地が保護されて品質が保証されています。
まーくん
へー
ワインヌ先生
で、ロマネ・コンティはその中でもブルゴーニュに32(※3)しかない特級畑の1つで、DRC社だけが所有してる畑なんだぜ
※3 コート・ド・ニュイ地区とコート・ド・ボーヌ地区にあわせて31、これにシャブリ地区の「シャブリ・グラン・クリュ」を合わせて32。ただし「シャブリ・グラン・クリュ」の場合、7つ(非公式のムートンヌも加えれば8つ)のグラン・クリュの畑があり、ワインボトルにはまとめてAOCが「Chablis Grand Cru」と表記される。
まーくん
じゃあ、特級畑のワインは全部1本100万もするんですか!?
ワインヌ先生
いや、100万もするのはロマネ・コンティとか、あとはワインの神様って呼ばれてたアンリ・ジャイエ(※4)のリシュブール(※5)とか。

他国だと、カリフォルニアのもう手に入んないカルトワインのレアヴィンテージ(※5.1)くらいじゃねえの。あとはだいたい1万円くらいから

※4 2006年に亡くなったブルゴーニュの天才醸造家。

※5 190万円だそうです。

※5.1 米国カリフォルニアの高品質で生産数が少なくカルト的な支持を受けているワインのこと。『神の雫』にも登場したシネ・クア・ノンとか、とても高くなっちゃってます。

まーくん
それでも高い……

ロマネ・コンティが100万円もする理由

まーくん
じゃあロマネ・コンティが100万もする理由ってのは……
ワインヌ先生
神に愛された畑と言われてるくらい地質が良く、2000年も続く伝統的な有機農法でめちゃくちゃ美味しいブドウをつくってて、さらにそのブドウを使ってたこれまた伝統的かつ並外れたスキルの醸造方(※6)法でつくられてることが理由としてあげられるかもな
※6 ビオディナミ農法という自然を尊重し、除草剤や殺虫剤などの化学薬品、化学肥料に頼らない農法を採用しています。さらに、馬を使った耕作、除梗せずに木桶に入れて自然の酵母で発酵させるなど、手はかかるけれど土地の特徴が如実に現れる製造方法で造られているようです。
ワインヌ先生
さらに、人の手がめちゃくちゃかかってる。例えば、ブルゴーニュが雹に襲われた年は、傷ついて腐敗したブドウをスタッフが総出で1粒つずつピンセットで取り除いた(※6.5)っていう話もある。こういう手のかけ方はロマネコンティほど高価なワインじゃないと給料だせないので、できない
※6.5 1983年。雹が降り、酷暑の上に湿度が高く腐敗の進みが早かったため腐敗果となってしまったようです。この年は4,000本弱しかリリースされていません。
まーくん
ひぇええ……
ワインヌ先生
あとは希少性もあげられる。1畑が1.8haしかないから年間で6000本しかつくられてないんだよな
まーくん
それって、どんくらい少ないんですか?
ワインヌ先生
よくスーパーで見かける500円くらいのワイン「サンタ・ヘレナ・アルパカ」が年間販売数1,200万本越えらしい
まーくん
マジっすか!
ワインヌ先生
ちなみにシャトー・ラトゥール(※7)でも年間販売数が21万本くらいだから、ロマネ・コンティがどんだけ少ないかわかるかと
※7 フランスの銘醸地であるボルドー地方の5大シャトーのうちのひとつ。
まーくん
そりゃ欲しい人も増えるし、どんどんレア度が上がっちゃうわけですね

漫画『BANANA FISH』にも登場してた

まーくん
そういや、ロマネ・コンティって『BANANA FISH』(※8)にも登場してませんでしたっけ? 
※8 吉田秋生先生の名作。5巻は昭和62年発刊。2018年にアニメ化が決定。楽しみすぎる。
ワインヌ先生
5巻に「ロマーニュ・コンティ」って名前で登場してるな。69年のものをブラインドで飲んだアッシュ(※9)が見事当てて、パパ・ディノに「ブラボォ」って言われてるシーンがあるな
※9 主人公。超美形&超天才のストリートキッズをまとめるボス。幼い頃にマフィアであるパパ・ディノに気に入られて以来、社交界に通じるマナーや振る舞いなどを叩き込まれてきたが反発。ワインのテイスティング能力も長けている模様。
【参考画像】

<『BANANA FISH』5巻表紙 ©吉田秋生:管理人撮影>
まーくん
詳しいな……
まーくん
てことは、アッシュは以前にも飲んだことがあったんですね
ワインヌ先生
だよなー羨ましーなー!!  ちなみに69年は現在約68万円で買えるらしい。飲み頃過ぎてんのかな
【参考画像】

画像はwine-searcherから
まーくん
漫画1,700冊我慢したら買えますね!