ヨーロッパ系品種のブドウ木の根を食い荒らすフィロキセラはブドウネアブラムシと言って、元々はアメリカから輸入した実験用のブドウ苗木についていて、あっという間にヨーロッパ全土に広がってしまった
1863 | 仏 | フランスでフィロキセラが発見される |
1860年代 | 南ア | フィロキセラの害に合う |
1869 | 仏 | Gaston Bazille(ガストン・バジール)らがフィロキセラ対策に接ぎ木を提案する |
1873 | 米 | ソノマ(※)でフィロキセラが発見される |
1875 | 豪 | フィロキセラが発見される |
1878 | 西 | マラガ(※)でフィロキセラが発見される |
1879 | 伊 | シチリア(※)にフィロキセラ上陸 |
1882 | 葡 | スペインとの国境からフィロキセラが到達 |
1882 | 日 | 東京・三田育種場でサンフランシスコより購入したブドウ木にフィロキセラを確認 |
1894 | 伊 | 穂木をフィロキセラ耐性のある台木に接木することによりフィロキセラを解決 |
1895 | 独 | フィロキセラによる被害発生 |
1897 | 新 | 北島ワカピラウ(※)でフィロキセラ発見 |
19c後半 | 仏 | 米産台木に仏産穂木を接木することによりフィロキセラを解決 |
19c後半 | 智 | フィロキセラ害でヨーロッパから多くの栽培家や醸造家が移住 |
1902 | 新 | ロメオ・ブラガードが接木によりフィロキセラ被害を解決する |
1910 | 南ア | 接木によりフィロキセラを解決 |
西:スペイン 豪:オーストラリア 独:ドイツ 新:ニュージーランド 智:チリ
※ソノマ:カリフォルニア北部の高級ワイン産地。
※マラガ:スペイン南部の土地。甘口ワインなど生産している。
※シチリア:イタリア半島のブーツの先にある、イタリアで面積最大の州。地中海最大の島でもある。
※ワカピラウ:ホワカピラウとの表記が多い。北島北部のノースランドにある。
ヴィティス・リパリア | 河川の低湿地に自生してて、根は浅め |
ヴィティス・ルペストリス | 岩の多い痩せた傾斜の乾燥地に自生していて、根は深く、寒さへの耐性がある |
ヴィティス・ベルランディエリ | 石灰岩土壌に生息し、強靭で乾燥や石灰への耐性がある |
<参考:植原葡萄研究所>
じゃあ、現在ほとんどの品種の台木はヴィニフェラ種じゃないことが多いんですね