フリードリッヒ ベッカー シュペートブルグンダー ドッペルシュテック QbA 2016

ワインの名前 Friedrich Becker Spatburgunder Doppelstuck
生産地 ドイツ/ファルツ
収穫年(ヴィンテージ) 2016
品種 ピノ・ノワール(シュペートブルグンダー)
アルコール度数 13.5%
特徴 通常は225Lの小樽でワインを熟成するが、これは2400L大樽(ドッペルシュテック)で熟成されているために樽香は少なめだが、果実味がより感じられるようになる。

なお、樽の約60%は自己所有する森のオークを使用。すごい。ワインによって使用比率変動。残りはフレンチオーク。ファルツのオークは年輪が詰まっていて良質とのこと。

2008年以降は無濾過、ノンフィルター。

ゴ・エ・ミヨ誌で8年連続で最優秀赤ワイン賞を受賞しているワイナリー。ピノ・ノワールの名手。

1973年独立。ラベルのキツネはイソップ童話の「すっぱい葡萄とキツネ」から。独立当初、ドイツでは甘口の白ワインが主流で、流行に逆らうように酸味があるエレガントなワインを製造していたら周りに嘲笑されたそうで、それを皮肉ってこのラベルを採用になったとのこと。

テイスティングコメント 色調はキラキラのルビー。まさにドイツピノの色。

香りはミネラル豊富でラズベリーや控えめなミルクの樽香。
非常においしい。びっくりする。ドイツはあんまり手を出さなかったが、これを機にファルツは贔屓にしたいと思う。それほど美味しかった。

とろんとしてとぅるんとしているテクスチャーが心地よく、フルーティーなのに甘味と苦味のバランスがオシャレ。後味に抜ける果実味と花の香りに圧倒される。コントラストははっきりしているが、2016年ならこんなものだろう。

一方で味わいの境界線は溶け出していて、これがおいしさの理由だと思う。

価格 3000円弱
評価 コスパめちゃくちゃ高いと思います。今度はシュペートブルグンダーじゃなくわざわざ「ピノ・ノワール」と名付けられたタイプとVDPのエアステ・ラーゲがあるので、それも飲んでみようかと思います。ワインファンならぜひ。

 

vinvinvin