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シャンパン用のクープグラスって、どうしてあんな形なの?

お椀を逆さにして少しだけ潰したような形の“クープグラス”。この形になった理由には、さまざまな説があるってご存知でしたか?
【更新情報】
2018年9月6日公開。
2019年6月13日更新。
ワインヌ先生
クープグラス(ソーサー型)って普段使わないけど、見た目がオシャレだし華やかだよな
まーくん
言われてみれば。でも、シャンパンって普通フルートグラス使いますよね

まーくん
こういうやつ
ワインヌ先生
だなあ。でも最近は、もっとブルゴーニュ型に近いグラスのほうが、より香りをふんわり嗅ぎ取れるってことで人気が高いかも

ワインヌ先生
さて、シャンパンを華やかにするクープグラスだが、どうしてあんな形になったのか諸説あるんだな

あの人のボディライン説

ワインヌ先生
まずは、この説。シャンパンが大好きだったフランス国王ルイ16世王妃のマリー・アントワネット(1755-1793)や、ルイ15世の公妾だったポンパドゥール夫人(1721-1764)のバストを象ったといわれてるな
まーくん
なんと!
ワインヌ先生
あまりに美バストだったから、型をとってグラスにしようぜ! って、当時のフランス貴族がやりそうだな
まーくん
たしかに

ゲップが出づらい説

ワインヌ先生
一方で、他のグラスよりもゲップが出づらいからあの形になったという説もある
まーくん
ゲップですか
ワインヌ先生
社交界では下品の象徴みたいにされてたんだが、泡ワインだとどうしても出やすくなっちゃうから……ってことらしい

首のシワが見えづらい説

ワインヌ先生
ご婦人は年を重ねると、特に首のシワを気にするらしい
まーくん
ふむふむ
ワインヌ先生
普通のグラスだと思い切り顎を上げなきゃワインを飲めない。そこで、顎を上げなくても、グラスを少し傾けるだけで首のシワを晒すことなく液体が飲めるクープグラスが開発された、という説もあるっぽい
まーくん
へ~!

お菓子をシャンパンに浸したかったという説

ワインヌ先生
18世紀は今みたいにクッキーとかお菓子が甘くなかった時代なんだが、それをシャンパンに浸して食べることが社交界で流行したらしい
まーくん
へええ
ワインヌ先生
でも、普通のグラスだと浸しづらいので、口が広いクープグラスが考案されたという説も
まーくん
なるほど!

クープグラスでシャンパンを飲むと……

ワインヌ先生
クープグラスはフルートグラスに比べて、泡や香りがすぐ飛んでしまい、温度も上がりやすいというデメリットがある。しかし、グラスに少し顔を近づけるだけで飛び散る泡がふんわりと香りを漂わせ、華やかな香りをグラスにまとわせてくれるというメリット
まーくん
なるほど~プレステージシャンパンなら温度を上げたいことが結構あるから、いいかもですね
ワインヌ先生
そうだな、高級シャンパンは気圧も高めだし泡の力もあって香りも強いから、クープグラスが向いてるかもな
vinvinvin