(※これは2017年のボジョレー・ヌーボーの記事です)

毎年、11月第三木曜日はボジョレー・ヌーボーの解禁日です。ボジョレー・ヌーボーは若飲みの赤・ロゼワインですが、酸っぱくて苦手な人が多いです。そういう場合はスパークリングを飲むという手もあるんです。
ボジョレー・ヌーボーって何ぞや? という人はこちらをどうぞ。

毎年11月の第3木曜に解禁されるボジョレー・ヌーボーは100%ガメイでつくられるボジョレーの新酒のことです。フランスよりも日本のほうが解禁時間が8時間早いので、毎年我が国でもお祭り騒ぎになります。新酒は赤ワインとロゼワインだけですが、ヌーボーでなければシャルドネから造られた白ワインもつくられているんですよ。というわけで、今回はボジョレー・ヌーボーについて詳しくご紹介します。【更新情報】2017年11月13日公開。2020年10月2日更新。  ボジョレー・ヌーボー解禁日まであとちょっとですねえ な~。10月半ばすぎる...
【新酒】ボジョレー・ヌーボーって、どんなワイン? - ゔぁんろぐ

【更新情報】
2017年11月16日公開。
2018年11月2日更新。

ボジョレー・ヌーボー買ってみた

ワインヌ先生
俺、実はさ、ボジョレー・ヌーボー嫌いだったんだよな
まーくん
何ですか、突然
ワインヌ先生
メディアの過剰報道もアレだな~と思ってたし、あんまり美味しいのに出会えなくて。でも、知り合いの酒屋がボジョレー・ヌーボー試飲させてくれたらすごい旨くて! というわけで、買っちゃった



まーくん
アンリ・フェッシのじゃないですか!!
ワインヌ先生
え、知ってんの?
まーくん
エノテカ(※)で売り切れててグヌヌってなってたんですよ。ヤッター!!
※ ワイン専門商社。買うワインに迷ったらソムリエが教えてくれます。サイトも色々と説明が丁寧で見やすく、欲しいワインを見つけることができます。
ワインヌ先生
人気あるんだな

【アンリ・フェッシ】ルージュ・バブルス・ヌーボー



ワインヌ先生
というわけで、ボジョレー・ヌーボーでは珍しいガメイの赤のスパークリングワイン「ルージュ・バブルス・ヌーボー」(2,500円前後)を買ってみた。早速テイスティングしてみようぜ



まーくん
ふわ~美味しい。ベリー系の香りといちご、それにちょっと干し草ぽい優しい香りがしますね
ワインヌ先生
そーだな。いちごは後味にイチゴキャンディーの香り。これは新酒の特徴だな
まーくん
あれ、でもAOC(※)では赤ワインとロゼワインだけOKだったんじゃ……? 泡もOKでしたっけ?
※ 原産地呼称。AOC、AOPがついているワインや食品はトップカテゴリに属し、非常に品質が高いことが保証されています。とはいえ、AOCがついてなくても美味しいワインはたくさんあります。
ワインヌ先生
いいとこに気づいたな。

AOCではスティルワイン(※)のみオッケーだから、これはAOCのワインじゃない。でも立派なヌーボーだぜ

※ 普通の泡とかじゃないワインのこと。これ以外に発泡しているスパークリングワイン、意図的にアルコール度数を高くした酒精強化ワイン、フルーツなどまぜたフレーヴァード・ワインなどがあります。
まーくん
なるほど。
これ、めちゃくちゃ飲みやすいですね!
ワインヌ先生
なー。ボジョレー・ヌーボーにありがちな酸っぱさとか収斂性がほとんどない

果実味豊かで甘口のスパークリングだからすげー飲みやすい

しかもアルコール度数も7度~8度だって。

ボジョレー・ヌーボー苦手って人は、スパークリングのヌーボー飲めばいいと思うよ!!
あ、女性は飲み過ぎ注意な

まーくん
女友達に言っておきます!
ワインヌ先生
狙ってる子かな……

ヌーボーは生産者でかなり味が違う!

ワインヌ先生
なんか、ボジョレー・ヌーボーって毎年スローガンとかコンセプトみたいなコピーがあるじゃん?
まーくん
ありますね。何年に一度のでき、とか (※)
※ 今年は「希少かつ至高の逸品」という声も。天候がかなり悪かったようですが、ボジョレーは早い収穫の直前に恵みの雨が降ったようです。
ワインヌ先生
あれ、美味しさにあんまり関係ないから。
よほど普段からワイン飲んでるとかじゃない限り、あんまり違いはわかんないと思うぜ
まーくん
え、そうなんですか!?
ワインヌ先生
おうよ。それよりも、同じ年でも生産者で全然味わいが違ってくる。

今年、10種類以上試飲したけど、ぶっちゃけ飲めたもんじゃないものもあった。

でもこのバブルのアンリ・フェッシはスティルのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー(※)もすげー美味しかったからお勧めな。

ちなみにアンリ・フェッシは現在ルイ・ラトゥールの傘下なんだと。そりゃ旨いわ


※ ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー アンフォゲッタブル。これとタイユヴァンのボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー “プレミアム・レゼルヴ”がワインヌ先生的には一押しだそうです。
ルイ・ラトゥールはブルゴーニュを代表する大手生産者。コルトンの帝王と呼ばれています。

 

ワインにはロックフォール&ハーブのソーセージが合う

ワインヌ先生
というわけで、今回は世界3大ブルーチーズ(※)のロックフォールとハーブのソーセージを用意したぜ


※ 世界3大ブルーチーズは、フランスのロックフォール、イタリアのゴルゴンゾーラ、イギリスのスティルトン。でも世界3大ブルーチーズを言っているのは日本だけです。
まーくん
んまー!! スゲー合いますね
ワインヌ先生
ホントはブルゴーニュのチーズのほうがもっと合うと思ったけど、いいかなと。

このロックフォールはワインで言うと南西地方、ミディ・ピレネー地方(※6)のチーズでフランス最古のチーズとも言われてる。AOC認定第一号な

※6 フランスの南部西。ボルドーの南。
まーくん
チーズもAOCとかあるんですか?
ワインヌ先生
おう、フランスは美食の国だからな。チーズにかぎらず、ハム、蜂蜜、野菜まで原産地呼称があって品質が保証されてる
まーくん
へ~!
ワインヌ先生
ロックフォール、久々に食べたけど死ぬほど旨いな。
イタリアのブルーばっか食べてて、それも旨かったけど、このブルーっていうよりは緑色のカビがすげーまろやかでとろける
まーくん
ですね~びっくりするほど舌の上でトロトロ……
ワインヌ先生
あ!! ちょっと飲み過ぎ!!
まーくん
1年に1度のお祭りなんで、いいじゃないですか~
vinvinvin