ワインエキスパート&ソムリエ試験に頻繁に出題される、フランス・ブルゴーニュにあるヴォーヌ・ロマネ村のグラン・クリュ。今回は手書き地図を元に解説していきたいと思います。
【更新情報】
2018年1月14日公開。
2019年1月24日更新。

 

ワインヌ先生
今回、ワインエキスパートとソムリエ試験に出る出題範囲から、どこを解説するために持ってこようか迷ったんだが、みんな大好きロマネ・コンティがある村であるヴォーヌ・ロマネをチョイスしてみた
まーくん
その心は?
ワインヌ先生
興味ある範囲のほうが覚えやすいし、「覚えられた!」っていう実感を得たら、勉強もサクサク進むから
まーくん
たしかに

ヴォーヌ・ロマネ村ってどこにあるの?

ワインヌ先生
まず、ヴォーヌ・ロマネがどこにあるかを知っておかなきゃならない
まーくん
はい、知ってます!!

ブルゴーニュは上から

◯シャブリ&グラン・オーセロワ地区

◯コート・ド・ニュイ地区

◯コート・ド・ボーヌ地区

◯コート・シャロネーズ地区

◯マコネ地区

◯ボジョレー地区

と分かれていますが、そのうちのコート・ド・ニュイ地区のAOCで言うと南から2つめです!
場所的にはニュイの真ん中あたりです

ワインヌ先生
ヴォーヌ・ロマネ大好きっ子だった……
まーくん
そして、ニュイとボーヌ2つの地区を合わせて「コート・ドール」と言います。
これは日本語に訳すと「黄金の丘」。まさに黄金のように素晴らしいブドウが栽培されている地域ですから、覚えやすいと思います
ワインヌ先生
おうおう

8つのグランクリュ

まーくん
ヴォーヌ・ロマネには8つのグラン・クリュあります。
かの有名なロマネ・コンティは、グラン・クリュが集合する地域のど真ん中に位置しています
ワインヌ先生
過去問題に出題されるのは、グラン・クリュの位置を問うものが多いんだが、例えば「ロマネ・コンティの東側に位置するグラン・クリュは何ですか?」という感じ。

正解はロマネ・サン・ヴィヴァンだが、選択肢にはもちろん西側のラ・ロマネや南側のラ・ターシュなどが含まれるため、しっかりと場所を覚えておく必要があるぞ

まーくん
はい!

ポイント:しっかりと畑の場所を覚え、主語となる畑の東西南北に何があるのか瞬時にわかるようになろう

ワインヌ先生
地図で見て覚えるのでもいいんだが、リアルな地図ってゴツゴツしてて見づらいから簡略化して描いてみた

まーくん
ゆる~い線が、一度見たらふとしたときに思い出しそうですね
ワインヌ先生
まあ製図描くのが苦手なだけなんだが。

かちっとしてる地図より、こういうほうが絵に近いから覚えやすいはずだぞ、と言い訳しておく。
この畑の位置をしっかりと覚えると後々楽だぜ(※)

※ エシェゾーとグラン・エシェゾーは北隣のフラジェ・エシェゾー村に位置しています。

モノポールって?

ワインヌ先生
多くの畑は所有者が複数なんだが、モノポール(単独所有畑)と言って所有者が単身の場合もある
まーくん
ヴォーヌ・ロマネのグラン・クリュにはモノポールが4つですね。

1級ではクロ・デ・レアがモノポール。他にもいくつかモノポールがあります

ワインヌ先生
DRCはロマネ・コンティとラ・ターシュ。
よく間違えられるラ・ロマネコント・リジェ・ベレール(※)所有な。
そして、ラ・グランド・リュはフランソワ・ラマルシュが所有してる。

とは言え、一所有者がその畑だけしか持っていないってことはなく、例えばDRCだったらエシェゾーとかモンラッシェとか色々持っててレベルの高いワインをリリースしてる

※ 2005年にラコント(子爵)からコント(伯爵)に昇格。
まーくん
ですね。

本来なら、そのワインを飲みながら勉強できれば「見る・書く・味わう」という3つの視点から覚えることができるんですが、グラン・クリュは高い……特にヴォーヌ・ロマネは高い……

ワインヌ先生
だな~
ワインヌ先生
安価なの探しても、ルイ・ラトゥールのロマネ・サン・ヴィヴァンが何と3万円台
まーくん
!!

……ワインって高くないですか?

ワインヌ先生
今さら何言ってんの